「2016 スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞」の表彰式が1日、東京都内のホテルで行われ、広島の鈴木誠也外野手(22)とソフトバンクの吉村裕基外野手(32)が受賞し、NPB・熊崎勝彦コミッショナーらからトロフィーと賞金200万円を贈呈された。

 鈴木は6月18日のオリックス戦(マツダスタジアム)で2点を追う9回にサヨナラ本塁打を放ち、前日の試合に続いて2試合連続となるサヨナラ弾でNPB史上10人目の快挙を成し遂げた。鈴木は「数あるサヨナラ打の試合の中で評価してもらってうれしく思います」とコメント。

 この破竹の活躍によって緒方孝市監督(47)から「神ってる」と絶賛されたことについては「2日連続であの(サヨナラ本塁打の)場面が来ることはなかなかない。2試合連続で打てたのは確かに『神ってる』でした。ただ、その後、すべて打ってると『神ってる』と言われるようになったのは、何かまぐれっぽく聞こえるので嫌でした」と苦笑いを浮かべながら“ちょっぴりツラい本音”も吐露した。しかし、その後は「いろんな方から『神ってる』とバカにされるのが、うれしい。Mではないんですが。これはホントに監督に感謝したいです」とも続け、会場を笑わせた。

 一方、吉村は4月17日の楽天戦(ヤフオクドーム)において9回裏に代打同点弾、さらに7―7で迎えた延長12回にサヨナラ2ランを放ったことが評価された。壇上では「熊本地震が起きた直後の試合だったので、被災された方々を少しでも勇気づけられればうれしいです」とコメントした。

 また、授賞式後のトークショーでは、この日司会を務めたスカパー!プロ野球PRアンバサダーの倉持明日香(27)とゲストの山本昌氏(51=野球評論家)も参加。鈴木、吉村とともに軽妙なトークを繰り広げた。