阪神 厳しすぎる?身辺調査に疑問の声

2016年11月30日 11時00分

三塁手として期待されるキャンベル(ロイター=USA TODAY Sports)

 阪神の厳しすぎる“身辺調査”に球団内から疑問の声が出ている。球団は新助っ人砲としてエリック・キャンベル内野手(29=前メッツ)と大筋で契約に合意。元楽天のマギーとの交渉が決裂するなど難航した新外国人補強がようやく終結するが、一方で不安もつきまとう。そこには中日が獲得した助っ人が関係している。

 

 ようやくキャンベルとの大筋合意にこぎつけた阪神だが、先日、中日入りが決まったアレックス・ゲレーロ内野手(29=前ドジャース)も“幻の助っ人”だった。球団幹部は「ウチも夏からずっとリストアップしていた選手。能力が高くていい選手だ。ウチはキャンベルと大筋合意したが、ゲレーロも最後の最後まで補強リストに残っていた。中日が獲得したか…」と複雑な表情を浮かべた。

 

 実績でキャンベルを上回るゲレーロだが、獲得にGOサインが出なかった理由は「ウチは実績や能力が高くても、性格や気性が荒く、チームの和を乱す選手はNG。スキャンダルな経歴がある選手もNG」(球団関係者)。球団方針としてコンプライアンスの比重が大きかったという。

 

 ゲレーロはかつてチームメートと試合中にケンカし、左耳の一部をかみ切られる問題を起こしている。球団は昨オフに賭博問題が発覚した元守護神の呉昇桓(カージナルス)と残留交渉を早々と打ち切っており、また、昨年から獲得調査を行っていた韓国・NCの強打者エリック・テイムズ外野手も9月に飲酒運転が発覚すると見送るなど、慎重を期してきた。

 

 筋の通った補強方針とはいえ、球団内からは「本当にこれでいいのか」と近年の性格重視の傾向に疑問を抱く声もある。ある球団幹部は「助っ人とは強化するために獲るもの。もちろん性格とかも大事だが、何よりも実績や能力が重視されるべきだ」と首をかしげ、別のチーム関係者は今季だけで退団が決まったヘイグを例に出し「ヘイグは温厚で、性格的にも本当に素晴らしい選手だったが、何しろ成績が全然ダメだった」と頭を抱えている。

 

 いくら素行がよくても勝負の世界は活躍してナンボ。少々の問題児でも、というわけだが…。それもキャンベルとゲレーロの活躍次第かもしれない。