早くも不安のタネ?糸井に「虎の宿命」が…

2016年11月26日 16時30分

入団会見でユニホーム姿を披露する糸井

 オリックスから阪神にFA移籍した糸井嘉男外野手(35)が25日、大阪市内のホテルで入団会見を行った。「金本監督を胴上げするためにチームに貢献したい」と優勝宣言するなど、V奪回のキーマンとして頼もしいところを見せたが、不安のタネがないわけではない。早くも“タテジマの宿命”に…。

 

 報道陣約120人、テレビカメラ10台以上が集まった注目の会見で糸井は緊張した表情で「金本監督を胴上げするために必死になって一つでもチームに貢献したい。(打率)3割は絶対にクリアしないといけないし、本塁打は常にもっと打ちたいと思っている。監督も阪神でキャリアハイを出された。僕もキャリアハイを常に目指して頑張っていく」と決意表明した。

 

 そんな糸井に金本監督は「打って走って守れる選手だから思う存分、好きなようにやってほしい。(チームを)変えていく中で躍動感のある選手が必要だった。これで少し勝ちに近づいたと思う」とエール。「基本的には全試合スタメンで使う。3割はこれまでの成績からすれば当たり前」などと猛ハッパをかけた。

 

 4年総額18億円での阪神入団。すでに中堅手としてレギュラー確約もされるなど前途洋々の糸井だが、不安がないわけではない。気にかけているのは球界一の数を誇る阪神マスコミや熱狂的な虎党の存在で「ファンに、自分が来て弱くなったと言われたくない」と常々、話しているという。

 

 この日も入団会見で阪神の印象を聞かれ、開口一番に「記者が多い…」と発言。会見後には「熱狂的なあのファンの中でも、やっぱりマスコミのイメージも強くて、新聞の大半を(阪神記事で)占めている。ここ最近(自分も)あんなに(大きく)新聞に載ったことはなかったので恥ずかしい…」ともコメントした。早くも日本ハム、オリックスとは比べものにならないほど報じられ、圧倒されている様子。今後のトレーニングの予定について聞かれると「未定です。年明けはグアム? はい! いや、やっぱり分かんないです。(取材に)来られると困るから」とタジタジになる始末だった。

 

 虎ならではの重圧。阪神のFA移籍組で結果を残したのは金本監督のみ。今季広島の優勝の原動力になった新井でさえ、阪神時代は苦労の連続だっただけに糸井が不安を覚えるのは仕方ないだろう。

 

 金本監督は「慣れが大事。めげずにやること。俺もプレッシャーがどうとか聞いていたけど思ったほどじゃない」「自分のペースを守ることが大事。いい意味で好きなようにやればいい」などとアドバイス。球団幹部も「人間、不安や恐れを抱くことは悪いことじゃない。何を言われるか分からないと、ビビることで成長できる」というが糸井はすべてをクリアできるか。世間の注目はこれからが本番だ。