中日・森繁和監督(62)がアレックス・ゲレーロ外野手(30=前ドジャース)の獲得を“フライング発表”した。

 25日、名古屋のラジオ番組に出演した指揮官は「バッターを1人決めてきた。内野も外野もサードもできる。もともとはショート」と次々にヒントを出す。番組パーソナリティーが「誰ですか?」と突っ込むと「まだ発表してないの? ゲレーロです。確かそんな名前のヤツ。出身はキューバでメジャーに4年ぐらい(実際には2年)いた」とその名を明かした。続いて出演したニュース番組では「アレックス・ゲレーロです」とフルネームで発表。ドジャース時代の写真を持ち出し確認する一幕もあった。この指揮官の発言に西山球団代表は「誰が言ったの? サインするまで名前は言わない」と困惑していた。

 ゲレーロはキューバから亡命し2013年10月にドジャースと4年総額2800万ドルで契約。14年にメジャー昇格し、15年は106試合に出場して11本塁打を放った。今季は左ヒザを痛めて開幕を故障者リストで迎え6月に戦力外となった。14年5月には傘下マイナーでの試合中にチームメートと乱闘になり左耳をかじられて重傷を負ったこともある。阪神も早くから獲得を目指しており、強奪に成功した格好だ。