巨人・坂本勇人内野手(27)が24日、東京都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億円増となる3億5000万円で一発サインした。

 国内FA権を取得した昨年オフに年俸変動制の複数年契約を結んでいる坂本は今季、137試合出場で自己最高の打率3割4分4厘をマークし、首位打者タイトルを獲得。主に3番を任されて23本塁打、75打点と打線をけん引した。堅実な守備が評価され、初のゴールデングラブ賞も手にした。

 10年目の今季は名実共に“巨人の顔”としての役目を果たし、年俸額は現時点でチームトップに。「(交渉相手の堤GMからは)今年に関しては、文句はない。よくやってくれた」と声をかけられたといい、「個人的にも納得する数字を残せた」と充実感をにじませた。

 ただし2年連続で優勝を逃しただけに、手放しでは喜べない。主将3年目となる来季へ向け「(優勝した広島に)十何試合も差が開いて、力の差を感じたシーズン。もっと選手個々がレベルアップしていかないといけない」と決意を語った。

 また、今オフは侍ジャパンの正遊撃手として来年3月のWBC出場を控えている。難しい調整を迫られるが、「選ばれたら100%いい状態でいけるように、このオフしっかりトレーニングしたい」と意気込んだ。

 ちなみに主力10選手が一斉交渉に臨んだこの日、アップ評価を勝ち取ったのは坂本だけ。季節外れの雪が舞った都心で、V逸巨人の“厳冬”が幕を開けた。

(金額は推定)