DeNA 球団は石田の屈辱炎上にむしろホッ

2016年11月17日 16時30分

オランダ打線に打ち込まれた石田

 DeNAは左腕エース・石田健大投手(23)が先の侍ジャパン強化試合でやらかした屈辱の炎上劇に、ひそかに胸をなで下ろしている。

 

 2年目の石田は防御率3.12、9勝4敗の好成績でチーム初のCS進出に貢献。その勢いで侍ジャパンのメンバーに初選出され、オランダとの第2戦(13日、東京ドーム)で先発を務めた。しかし、慣れないWBC球に制球が乱れ、先発として予定の4回までもたず3回58球5安打4失点で降板。石田は「この経験を今後に生かしていきたい」と唇をかんだ。

 

 ところが、この結果にDeNA首脳陣は「むしろ良かった。若いウチに日の丸を背負えたのは石田にとってはいい経験。この悔しさをシーズンにぶつけてくれればいい」と前向きに捉え、こう続けた。

 

「来年3月のWBC本戦の代表選出は厳しくなったけど、ウチの開幕ローテを考えれば助かった。侍に選ばれれば開幕2カードでの先発は難しかっただろうし一度、WBC球に慣れてしまうと(国内の)統一球に慣れるのに時間がかかる。何より3月頭にピークに持っていく調整ではシーズン最後までもたない」

 

 DeNAにとって来季の先発陣は厳しい状況だ。11勝の勝ち頭・山口俊投手(29)の巨人へのFA流出が決定的。3A14勝のウィーランド投手(マリナーズ傘下3A)を9000万円(推定)で獲得も3Aでの防御率は5.43と未知数だ。井納、今永、久保らを中心にローテを組むことになるが、侍に左腕エースの石田まで持っていかれれば開幕からつまずく可能性が高い。

 

 そんな台所事情から出た「良かった」発言だが、石田にしてみればこれもまた屈辱だろう…。