細川楽天入り “恩返し宣言”にソフトB戦々恐々

2016年11月17日 16時30分

敵となる細川(左)に工藤監督も複雑な思い?

 ソフトバンクを戦力外になった細川亨捕手(36)が16日、楽天に入団することが決まった。1年契約で年俸2000万円、背番号は68。ホークスのコーチ要請を断り、パ・リーグ3球団目となる楽天に移籍した細川は「出身地の青森のためにも東北に帰って心機一転。楽天でも優勝ができるように頑張ります」とコメント。新天地での活躍に燃えるベテランに対し、ソフトバンクは…。(金額は推定)

 

 細川は16日、ヤフオクドームに姿を現した。百戦錬磨のベテラン捕手が口にしたのは古巣打倒への思い。「強いチームに勝ってナンボだと思っている」と美学を語った。

 

 2010年オフに西武からソフトバンクにFA移籍した際も古巣の打倒を第一に考えていたという。当時、西武はAクラス常連の強豪で「中島(現オリックス)や片岡(現巨人)という走攻守の揃っているヤツらがいて倒したいと思っていた」と振り返る。

 

 細川移籍の11年にソフトバンクは前年に負け越していた西武に15勝5敗4分けと大勝。以降はカモにしている。その再現を狙う。「(中島ら西武選手の)自分にしかないデータもあった。楽天の投手陣にも、うまく(ソフトバンクのデータを)当てはめられたらと思っている」と話した。

 

 移籍後は不動の正妻だった細川の“恩返し宣言”。ソフトバンクは中長期を見据えたチームづくりの観点から戦力外に踏み切ったわけだが、チーム内では警戒感を強めている。「正直こうやってパ・リーグに行かれるのが怖かった。言われているようにリードが優れている捕手。うちには絶対に負けられないと燃えてくるのもあるだろうしね」(チームスタッフ)。

 

 今シーズンはチーフスコアラーとして細川を間近で見てきた森作戦コーチは「今年も大事な試合で頼ったように、すごい捕手。そりゃ恐怖だよ。とはいえ、うちも亨(細川)のリードが分かっている面はあるわけだから、そういったことも踏まえて解析していかないといけない」と話した。

 

 来季はV奪回を目指す工藤ホークス。こうなることは想定の範囲内だったものの、新たな難敵の出現に戦々恐々としている。