ソフトBが若手躍進へ期待する“WBCイヤーの法則”

2016年11月16日 16時30分

前回のWBCイヤーとなった13年にブレークした柳田

 V逸を喫したソフトバンクが若手の台頭を推進する動きを見せている。特に野手では内川、松田ら中心選手の年齢層が近く、揃って30代中盤を迎えている。今オフはFA補強を見送り、百戦錬磨のベテラン捕手・細川を戦力外にまでして若手捕手に道を作る形まで取った。

 

 二軍は5連覇を達成。好素材は多い。とはいえ、そう簡単なものではない。「実際には一軍で使わないと若手も育たない。ただ、うちは勝たなければいけないチーム。しかも今は実績のある選手が揃っている。なかなか我慢しながら若手をとはならないからね」(球団スタッフ)

 

 工藤監督も育成に関心を持つが、2年連続のV逸を喫するわけにはいかない。厳しい展開になった今季にしても「U―23W杯」のMVP・真砂は2度一軍に昇格したが出場はなし。二軍で首位打者と最多安打の塚田も、盗塁王の釜元も1打席1三振でシーズンを終えた。

 

 そんな中で何とも頼もしいのが“WBCイヤーの法則”だ。前回2013年のWBCの際に王会長が力強く説いたもので「飛躍する選手が出るのがWBCの年」との考え。出場する選手が早めの調整になり、キャンプ序盤では若手への刺激になる。キャンプ終盤、オープン戦の実戦期間では代表メンバーが不在となり「若手からすればアピールする出場機会が増える」(チーム関係者)。

 

 実際に6選手が選出された前回の13年は“王予言”の通り、前年にウエスタンでタイトルを獲得していた中村晃と千賀がオープン戦からアピールしてシーズンでも活躍。柳田も一気にブレークした。V奪回と同時に来季の若手の台頭はなるか。