思わず噴き出したソフトBキャンプでの達川ヘッドのゲキ

2016年11月16日 11時00分

捕手の動きを実演して秋季キャンプを盛り上げる達川ヘッド

【赤坂英一「赤ペン!」】ソフトバンク宮崎秋季キャンプで、久しぶりに達川さんの元気な大声を聞いた。ヘッドコーチに就任した早々、生目の杜運動公園狭しと精力的に動き回っている。思わず噴き出したのは、打撃練習の最中、こんなゲキを飛ばしていたことだ。

 

「ええか! 大谷を打つつもりで打つんじゃ!」

 

 どういう意味か、その真意を問うてみると、「大谷は今一番ええ投手じゃろ。その大谷の真っすぐ、フォーク、スライダーが打てれば、ほかの投手の球もみんな打てるわい。そのぐらいの意識でやれ、いうことよ」。

 

 ここまで話すと、達川ヘッドはニヤリと笑い、「この話にはオチがあるんじゃ」とこう続けた。

 

「実は『大谷ってロッテの大谷のことですかあ』いうて、聞き返してきた選手がおっての。これ、ホンマの話で。どうや、これで1本東スポの記事ができるじゃろ、のう」

 

 そこまで言ったあと、「いや、しかし、ロッテの大谷もええ投手で」とフォローも忘れないのが達川ヘッドらしい。傍らでこの冗談を聞いていた立花打撃コーチは、今年までロッテにいたこともあり、「大谷はいい投手ですよ」と笑っていた。

 

 守備練習では育成選手の個人練習につきあって手取り足取り。とりわけ熱心に指導していたのが高卒2年目、背番号131の堀内で、捕球と送球がだんだんうまくできるようになってくると、「よっしゃあ! いまのは素晴らしい! プロの育成選手にならず、大学行ってたらレギュラーになれる! 大学なら2年生か。もうスカウトの間で大評判になっとるよ。(契約金の評価も)1億までいっとるじゃろう」。

 

 さらに、今キャンプの名物となっている昼食前のランニングについては「秋じゃけえできる練習よ。極端なこと言やあ、足の筋が切れてもええんやからね」と言い切る。

 

「昔の(広島の)黒田はこの倍は走っとったで。雪に耐えて梅花麗し、というだけある。それほどやらんと、あそこまでの投手にはなれんのじゃ」

 

 おお、いい話で締めてくれたな、と思ったら、「しかし、あのことわざ、広辞苑には載っとらんのう。なんでや、知らんか?」。

 

 どんな話題にもオチを付ける達川さんに「宿舎でも朝6時からあの調子でずっとしゃべってますよ」と広報担当も感心しきり。この前向きな姿勢で日本ハムの大谷を攻略し、優勝奪回に貢献してもらいたいものである。