侍ジャパンの強化試合を終えたソフトバンク・松田宣浩内野手(33)が14日、熱男からの“卒業”を予告した。本塁打後の「熱男~!」と叫ぶパフォーマンスは今や松田の代名詞といえるが、来季は「ホームラン後のパフォーマンスに精は出さない」という。日本一ホットな男はクールに変貌するのか?

 松田は侍ジャパン強化試合を13打数1安打1本塁打という成績で終えた。大活躍とはいえない結果だったがケンケン打法は海外で大ウケしており、メキシコやオランダの選手、コーチから大人気。握手や記念撮影を求められる場面も多かった。「そういう経験は侍ジャパンのユニホームを着ていないとできないこと。(海外の選手と)話すのは楽しいし、日本だけにとらわれたくないという思いもある。やっぱり来年のWBCでも選ばれたい。そこに、しっかりと合わせたい」と本戦の出場に意欲を燃やした。

 そんな松田から衝撃発言が飛び出した。来季、本塁打後の「熱男」の絶叫を「やらん。ホームラン後のパフォーマンスに精は出さない」。まさかの熱男から“卒業”することを示唆したのだ。その理由について松田は「全試合に出て優勝するだけ。もう34歳のジジイですし」と端的に説明した。

 とはいえ、13日のオランダ戦で本塁打を放った際も「熱男」パフォーマンスを披露。東京ドームのファンと合唱した。試合後には「相手もおられるので控えめな『熱男』だった。本番でも頑張ってできたらいい。国を背負ってやる本塁打で格別なものがあった」と振り返り、WBC本戦での打棒爆発と熱男パフォーマンスの継続を口にしたばかりだった。

 今や“熱男”は鷹党以外の野球ファンにも浸透し、敵地でも球場内で大合唱となる。来場した観客を喜ばせたい性格の松田だけに完全にやめるとは考えにくいが、それだけ来季への思いが強いことの表れだろう。

 来季の松田は“ホット”と“クール”の、どちらになるのか注目だ。