U-23W杯で大炎上の広島・塹江 メキシコ青唐辛子の苦~い教訓

2016年11月15日 16時30分

期待の2年目左腕・塹江

 広島期待の“侍戦士”が国際大会の洗礼を浴びていた。といっても、13日まで強化試合を行っていたトップチームではなく、23歳以下の侍ジャパン代表の話。メキシコで開催された「第1回U―23ワールドカップ」(現地時間10月28日~11月6日)に出場した高卒2年目左腕・塹江敦哉(ほりえ・あつや=19)だ。

 

 登板したのは予選の2試合のみ。初戦となった10月28日のニカラグア戦では8回、2番手で登板するも3四球を与えるなど大乱調で途中交代。2戦目となった31日のオーストリア戦では最終回をピシャリと抑えたが、6日決勝では、初代王者となったチームメートをベンチから声援することとなった。

 

 現在、宮崎県日南市で行われている秋季キャンプに合流した左腕は「勝つのはうれしいことだが、その輪の中の中心にいたかった」と複雑な表情。不振の理由は食文化の違いにあったという。「濃い味のものが苦手」という塹江は、メキシコに渡った初日に大好物というシシトウを発見したが実はそれは青トウガラシ。しかも分かったのはかみしめた後だった。「いわゆるシシトウの『当たり』かと思ったのですが、辛くて辛くて…」と渋い表情の塹江。それ以降は体調不良に陥り、生鮮食品は避けタコスばかり口にしていたとか。

 

 もちろん国際大会で得たものもある。「環境が変わっても安定したパフォーマンスを出すため体調管理を徹底しなければならない」と早寝早起き、2回の朝食、脂質を抑えた食事やサプリメントの摂取など私生活の改善に取り組んでいる。

 

「悔しい思いもあるが『あの経験があってよかった』と思えるようにしたい」。異国での苦い体験をバネに、来季は黒田博樹(41)が去った先発ローテに割って入りたいところだ。