巨人にボッ発「吉川3人」問題

2016年11月16日 11時00分

巨人のドラフト1位・吉川尚輝内野手

 巨人のドラフト1位・吉川尚輝内野手(21=中京学院大)が14日、名古屋市内のホテルで入団交渉し、契約金1億円、年俸1500万円、出来高5000万円で仮契約した。背番号は「0」。プロへの門出が着々と整う中、吉川尚を待ち受けるチームでは悩ましい問題が持ち上がっている。

 

 球団との交渉を終えた吉川尚は希望に満ちあふれていた。「本当にジャイアンツの一員として戦力になっていきたい。一年でも長くプロ野球の世界にいられる選手になりたい」と抱負を語ると「まずは新人王、盗塁王。プロでやっていく中では首位打者だったりを取っていける選手になりたい」と高い目標を掲げた。

 

 今ドラフトでは走攻守の三拍子が揃ったアマチュアナンバーワン野手の呼び声が高かった。その期待を表すように球団が提示した背番号は「0」。自身が本職とする遊撃手で、かつてゴールデン・グラブ賞を6度獲得した川相昌弘三軍監督(52)と同じだ。これには本人も「素晴らしい背番号をいただいた。川相さんだったり、そういう選手になっていきたい。ゼロからのスタートという気持ちです」と目を輝かせた。

 

 一方、チームではドラ1ルーキーの入団で吉川姓の選手がさらに“増殖”する格好に。2014年オフに元中日の吉川大幾内野手(24)が入団し、今オフは日本ハムとの交換トレードで12年のMVP左腕・吉川光夫(28)が移籍してきたばかりだ。そこへ吉川尚が加わり、巨人には3人の吉川が同時に在籍することになる。偶然の珍事とはいえ、現場では早くも「どの吉川を何と呼べばいいのか…」と困惑とともに議論が広がっている。

 

「ややこしいから吉川1、2、3でいいんじゃない?」という野手もいたが「いやいや。1号、2号、3号だと格付けするにもカドが立つ。3人とも平等に下の名前で呼べばいいんじゃないか?」(チームスタッフ)と“吉川撤廃案”が浮上。さらに首脳陣からは「吉川尚がドラ1なんだから、吉川尚が吉川だろう」といったものもあれば「これからの活躍を見て1人だけ『吉川』と呼ぶ選手を決めればいい」という“吉川姓争奪戦”を推す意見まで飛び出している。

 

 チーム最古参の吉川となる吉川大はすでに「大幾」の呼称が浸透しているが、入団から2週間もたっていない吉川光の呼び名は定まっていない。その吉川光は「呼ばれ方は人によってバラバラですけど、上の名前でも下の名前でも呼びやすいように好きに呼んでください」と苦笑いだったが…。いずれにせよ、“吉川問題”の着地点は見えていない。(金額は推定)

関連タグ: