巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(80)が13日、故郷の千葉・佐倉市で野球教室を開催。未来の“大谷翔平”の出現を期待した。

 今年で3回目を数え、イベントそのものも拡大。市内の少年野球チーム所属の小学生500人以上が参加し、講師陣も昨年の4人から増員。前DeNA監督の中畑清氏をはじめ6人の巨人OBが指導に当たった。長嶋氏もおよそ2時間半の間、投手にヒジの使い方を直接指導するなど精力的に動き回った。

 子供たちの姿を見ながら、ふと口にしたのは前日(12日)の侍ジャパン―オランダ戦で特大の一発を放った大谷(日本ハム)のこと。「すごいね。セ、パ通じてあんな選手はいないね。男の子も女の子もみんな『大谷』だね。この中から一人でもあんな選手が出てきたら、みんな夢が持てるよね」。WBC、さらに東京五輪と活躍が期待される二刀流の躍動に思いをはせた。

 終了後、東京五輪で野球が正式種目になったことに「2020年に(東京で)やること、そこで野球をやること自体、本当に野球関係者にとって喜ばしいこと。その上で子供たちがあと4年して、(野球を)やってみようという大きな思いを持つ子がたくさん出てくる。そのことがいい」と笑顔で語った長嶋氏。野球のさらなる普及に意気込みを見せた。