【トライアウト】前ヤクルト・新垣「今日終わってもいいという思い」でマウンドに

2016年11月12日 13時47分

トライアウトに参加した新垣渚

 プロ野球12球団合同トライアウトが12日、甲子園球場で行われ、前ヤクルトの新垣渚投手(36)が打者3人を無安打に抑えた。最速は140キロだった。

 引退を覚悟して上がったマウンドで持てる力を振り絞った。登板後は「緊張したが、悔いなく投げることができた。今日終わってもいいという思いでマウンドに立ったし、後悔はない。本当だったら、もっとスピードをアピールしたかったし、この年でも投げられるところを見せたかったが、思ったほど(スピード)ガンが出なかった」とスッキリとした表情で答えた。

 今後については「(声が掛からなければ)引退ですね。家族もいるので迷惑はかけられない。トライアウトまで全力を尽くして、来年プロ野球選手を続けられるようにと思って受けた。どこかで区切りをつけないといけない。話を待つのは今月いっぱいだと思っている。トライアウトを最後にしたい」と説明。NPB以外でのプレーについては「多少考えたが、家族がいるので稼がないといけない。いろんな話が来て、条件が合えばと思うが、それ以外はここでユニホームを脱ぐ覚悟」と、国外や独立リーグなどでのプレーについては消極的な姿勢を見せた。

 この日のトライアウト参加にあたり、同期のソフトバンク・和田毅投手(35)から前夜に「頑張ってくれ」と連絡があったという。「和田も日本に帰ってきて頑張っているし、杉内もまた来年やってくれると思う。大輔もやってくれると思っている。そういう意味でも自分ももうひと花咲かせたい」とライバルたちの姿に刺激を受け、現役へのこだわりも見せた。

 新垣は2002年ドラフト会議でダイエー(現ソフトバンク)に自由獲得枠で指名され入団。プロ12年の通算成績は172試合に登板し64勝64敗、防御率3・99。