「初めての恋人や」 金本監督が糸井に“星野式”アタック

2016年11月12日 16時30分

糸井(右)に熱い思いをぶつけた金本監督(左)と高野球団本部長

 阪神が11日、オリックスからFA宣言した糸井嘉男外野手(35)と大阪市内で入団交渉。金本知憲監督(48)が「初めての恋人や」などと熱い思いを訴えた。指揮官自身も2002年オフに広島から阪神へFA移籍。その交渉では当時の星野監督(現楽天球団副会長)から猛烈な誘いを受けたが、時を経て今度は勧誘する側として糸井に“星野式”猛アタックで、何としても獲得する意気込みだ。

 

 前日10日にキャンプ地から大阪に戻り、恋人・糸井との交渉に臨んだ金本監督は「すごく体の強さ、若さを感じた。35歳と思えないものがある。自分の35歳と比べても彼の方が全然若くて強い。どうしても欲しい選手。(高知・安芸)キャンプを1日休むことになったけど、それくらいの思いがあるということ」と力説した。ベースとなっているのはかつて広島から阪神にFA移籍した自らの経験だ。「僕の場合は星野さんのあまりにも強引すぎるお誘いに、無理やり連れて来られた。僕も星野さんに負けない思いを(糸井に)伝えました。とにかくチームが勝つため、優勝させるために力を貸してくれ、と。恋人以上に思っていますんで。次に(交渉の)機会があるなら、もっと星野式にいく」

 

 さらに金本監督は、走攻守すべてを高いレベルで兼ね備えた糸井の超人ぶりを「非の打ちどころがない」と絶賛。「彼が来てくれるのなら、もっと若手の競争が激しくなる。練習への取り組み方などいい見本になってくれる。(福留)孝介や鳥谷もいるけど、さらにプラス1になればもっと強くなる」とも話した。

 

 指揮官だけではない。阪神営業部も一日も早い「虎の糸井」誕生を待ち望んでいる。ある営業関係者は「入団が決定した瞬間に記念グッズをオンラインショップで売り出したいと考えています。金本監督と糸井選手のツーショット写真に、交渉で監督が糸井選手に語りかけた『初めての恋人や』といった印象的な言葉をレイアウトしたプリントTシャツやタオルなどの商品を販売できれば、と考えています」と具体的な商品プランまで明かした。

 

 現在はシーズンが終了して新商品が投入しづらい時期だけに今回のFA人事のようなイレギュラーな話題は願ってもないこと。ましてや球界屈指の大物選手。いつ何時入団が決まっても大丈夫、という態勢も整えている。必ず阪神に来てくれる。そう信じて早くもソロバンをはじいているのだ。

 

「入団記念グッズの反響が想像以上に大きければ、グッズの本格投入時期となる来年2月の商品バリエーションにも影響すると思います」(営業関係者)。「虎の糸井」への期待はもはや高まる一方だ。