なぜここに松坂いない ソフトB秋季キャンプは入来コーチも驚く猛練習 

2016年11月09日 11時00分

トレーニング指導する入来コーチ(右)

【赤坂英一「赤ペン!」】先週4~6日、宮崎でソフトバンクの秋季キャンプを取材した。たったの3日見ただけで10日以上見ているような気分になった。それだけ練習が長く、中身が濃いのである。熱血漢の入来三軍投手コーチが、「おれの現役時代もこんなに練習していなかった。いまの若い子が気の毒になる」と言っているほどだ。

 

 毎日の練習は朝食前の早朝散歩からスタート。一番早い投手陣の早出組は朝8時に宿舎のホテルから出発する。この8時出発自体、昨年までなかったものだ。球場に到着したら投手と野手に分かれてメニューをこなすのは例年通りだが、今年は昼食の前にチーム全員が集められ、インターバルダッシュ形式のランニングが約1時間。「これが想像以上にキツイ」と、チーム関係者は言う。

 

「昨年まで、このランニングは投手だけで、それも全体練習のあとに行われていた。これで今日一日の練習もおしまいだからと思い、適当に流してる選手もいたんです。ところが、今年は野手も一緒で、工藤監督が目を光らせているから、しっかり走り込まなきゃいけません。それでヘトヘトになっていると、投手は午後からウエートやシャドー、野手は特打や特守をやるんですからね」

 

 まだまだそれだけでは終わらない。「日が暮れたら室内練習場で体幹や股関節の強化です」と、入来コーチが続ける。

 

「これは工藤監督が自ら現役時代に実践していたメニューで、1時間から1時間半続くんですよ。特に股関節は監督自身が専門家で、投手たちを自ら指導してます。こんなに厳しい練習をやっていたから、あれだけ長く(47歳まで)現役生活を続けられたんだろうなと、改めて思いました」

 

 まったく手の抜けない練習がすべて終わり、生目の杜から選手がひとりもいなくなるのが午後6時半ごろ。これほどの猛練習を見るにつけ、なぜここに松坂がいないのかと首をひねりたくなる。

 

 今季は公式戦最終戦の楽天戦で、日本復帰後初登板。10年ぶりに日本の一軍戦に登板を果たしながら1回で被安打3、四死球4、暴投1、失点5と大炎上した。11月からプエルトリコのウインターリーグに参加するそうだが、その前にこの秋季キャンプに参加し、工藤監督の下であの体と投球フォームを一から鍛え直してもらったほうがいいのではないか。