“名伯楽”内田コーチが予言 未完の大器・大田が新天地で化ける!

2016年11月04日 16時15分

あいさつを終え、慣れ親しんだジャイアンツ球場を後にする大田

 巨人から日本ハムへのトレード移籍が決まった大田泰示外野手(26)が3日、ジャイアンツ球場を訪れ、高橋由伸監督(41)やチームメートにあいさつした。在籍8年間で未完の大器のまま新天地へ旅立つことになったが、昨季から大田の開花に力を注いできた“名伯楽”内田順三巡回打撃コーチ(69)は惜別アドバイスを送った。

 

 前日2日に急転直下のトレードが発表された大田は、ともに日本ハムへ移籍する公文とともにスーツ姿でグラウンドに登場。一、二軍の輪に加わると「ここでやってきたことを無駄にしないようにしたい。北海道に行っても、ジャイアンツでやってきた誇りをしっかり持ってプレーしていきたい」と決意を語り、大きな拍手で送り出された。

 

 球団からトレードが通達されたのは発表当日で大田は「正直、びっくりするものはあった」。心の整理にはもう少し時間がかかりそうだが、すでに巨人に導いてくれた原前監督には電話で報告を済ませており、クラブハウスでは私物を片付け、慣れ親しんだG球場を後にした。

 

 由伸監督は今回のトレードを「こういうこともプロ野球の世界の一つ。選手や両球団、みんなにとって、いいトレードになってくれれば」と前向きに捉え、大田には「陰ながら応援している」と言葉をかけた。

 

 そんななか、大田の移籍に特別な思いを抱いていたのが内田コーチだ。2012年から3年間務めた広島の二軍監督時代に「大田にはスピードもある。次の世代のプロ野球は楽しみだ」と目を奪われた。昨季は二軍打撃コーチとして8年ぶりに巨人復帰。しかし、思い描いていたスケールの大きい大田とはまるで別人だった。

 

「あの体、あの身体能力があれば、誰もが手をかけたくなる。その半面、若い時からいろいろなコーチにたくさんの助言をもらい、大田自身が混乱しているように感じた。2度三振したらフォームを変えたりね。自分が違う角度からポッとアドバイスした時には拒否反応が出たこともあった」。結局、大田は試行錯誤を繰り返し、一、二軍を行き来した。

 

 だが、同コーチは移籍こそが脱皮につながると見ている。「一番大きいのは先入観なく、新鮮な目で見てもらえること。本当の意味で、大田が心機一転できるかもしれない」。1997年に交換トレードで巨人から近鉄に移籍してレギュラーに定着した吉岡雄二を引き合いに「(巨人では)打てなければすぐに代えられたが、近鉄では『10試合ぐらい辛抱して使うから結果を出せるように頑張ってみろ』と言われて変わった。大田にもそういうチャンスがあるかもしれない」と期待する。

 

 着るユニホームが変わっても「大田が必要なら電話してくれれば助言しようと思う。違うチームだから軽くだけどね」と内田コーチは言う。「球団は変わってもレギュラーを取り、チームに貢献することは変わらない」と誓った大田は今度こそ飛躍できるか。