4年ぶりにリーグ優勝し、10年ぶりの日本一を成し遂げた日本ハム・栗山英樹監督(55)の来季続投が2日、正式に決まった。

 この日、栗山監督はオーナー報告のため、日本ハム東京支社を訪問。末沢寿一オーナー(62)から「世の中全体的に元気がない中で、北海道だけでなく広島にも元気を与えてくれた。もっと楽な試合をしてほしかったけど、見ていると7回、8回に点の取れるイメージが湧いてくる。仕事と一緒で編成と育成と我慢だね」とねぎらわれると、指揮官は恐縮しながら「米国でキャンプをさせてもらい、いい環境をつくっていただいた」と感謝した。

 この席で、6年目のシーズンとなる来季の続投を正式に要請した末沢オーナーは「来シーズンも栗山監督にチームを率いていただきたいと要請し、契約を1年延長することで受諾いただきました。ペナントレースの大逆転劇、クライマックスシリーズや日本シリーズで見せた選手たちの躍動は、個々の能力を最大限に引き出せる栗山監督のマネジメント力のたまものと高く評価しています。ファンの皆さま、選手、スタッフ、そして北海道と、すべてに愛情を持って接することのできる人間性もファイターズの指揮官として不可欠な要件です」と続投理由をコメント。

 栗山監督は「もう一回、優勝したチームを前に進めるためにゼロから組み直さなければいけないと思っています。大変ですが、やりがいを感じています。オーナーからお話をいただき、自分でよろしければということでお受けしました。今年勝ってみて、足りないことが明確になり、課題をどうやったらクリアしていけるのか、もう一度、無になって選手たちを観察して、進む方向を間違わないようにやっていくつもりです」と日本一連覇への決意を語った。