広島の居心地の良さが助っ人に大好評だ。外国人選手としては52年ぶりの沢村賞受賞となったクリス・ジョンソン投手(32)を筆頭にジェイ・ジャクソン投手(29)、ブレイディン・ヘーゲンズ投手(27)、野手ではブラッド・エルドレッド内野手(36)やエクトル・ルナ内野手(36)ら助っ人の貢献が目立った赤ヘル。活躍の裏には駐米スカウト陣の眼力もさることながら“万全のケア体制”がある。

 人気テレビ番組「アメトーーク」のカープ芸人の回では「職員が外国人選手の子供の宿題を見てあげる」ということが紹介され話題となった。球団幹部は「それだけではない。外国人選手の子供が夜中に体調を崩したら救急病院に一緒に行って朝まで付き添ったり、口に合うレストランを探して予約をしてあげたりと外国人選手がベストの環境を作ることを心掛けている。こまやかさは12球団一だと思っている」と胸を張る。職員が一体となって、かゆいところに手が届くケアをすることで活躍しやすい環境を作り上げているのだ。

 実際、10月30日に帰国したへーゲンズは「フロントの方にも助けてもらった。来日1年目だったが、とても過ごしやすかったし快適な一年だった。カープに戻ってくること以外考えられない」と感謝を口にした。さらに「うちを出て行ったり解雇になった外国人選手が『もう一回、雇ってくれないか』と言ってくることもある」(前出の幹部)と“出戻り”を志願する元助っ人が出てくるほどだという。

 6月に来季からの新たな3年契約をしたジョンソン、残留確実なジャクソン、へーゲンズに加え球団側はエルドレッドにも残留要請。さらに投打で一人ずつ新たな助っ人の獲得を目指す赤ヘルが、リーグ2連覇に向けて来季も助っ人を徹底サポートする。