大学最後のマウンド 創価大・田中正義に「もっとアソビを」の声

2016年11月01日 16時30分

マウンドにしゃがみ込む田中正義

 第12回関東地区大学野球選手権大会2回戦が31日、横浜スタジアムで行われ、創価大は1―4で桜美林大に敗れた。5球団競合の末、ソフトバンクが1位指名した創価大の田中正義投手(22)は4回4失点と炎上。一方、ロッテから1位指名された桜美林大・佐々木千隼投手(22)は1失点の完投勝利を収めた。

 

 田中は初回、先頭打者に内野安打で出塁を許すと、続く打者の送りバントを自ら二塁送球。これが野選となり、さらに死球で無死満塁とピンチを広げる。その後、持ち前の直球で二者連続三振とするも、6番沼田の打席で暴投。さらに三塁打を浴び、初回に3点を失う。4回には8番佐俣に大学入学後公式戦初となるソロ本塁打を浴び、この回で大学最後のマウンドを後にした。

 

 田中は「自分の力のなさを痛感した最後の一年でした。まだ先のことは考えられないですが、今日の試合は忘れられない」と時折声を震わせた。

 

 そんな傷心の右腕には「完璧主義をやめてみては」との声が上がっている。これまで非常に高い意識で野球に取り組んできた田中だが、パ・リーグのあるスカウトは「初回スリーベースを浴びたときに、イライラした様子を見せていたが、この秋はああいう場面が特に多かった。自分に対する怒りだろうけど、プロでは長いシーズンでときに割り切りも必要。常に完璧、全力ではなく“アソビ”があったほうがいい。もっと淡々と投げるべき」とアドバイスを送る。

 

「相手のほうが上でした。とにかく実力をつけないといけない」と次のステージを見据えた田中。この悔しさを糧に、プロの舞台で飛躍したい。