侍ジャパンが11月に行うメキシコ、オランダ代表との強化試合(10日~13日)のメンバーに追加で初招集された中日・岡田俊哉投手(24)が28日、ナゴヤ球場での秋季キャンプのシート打撃に登板。WBC公式球を使って高橋、杉山ら打者6人に対し、23球を投げ込み、無安打1三振に抑えた。上々の調整ぶりに意気揚々と代表へ合流かと思いきや、岡田はまさかのネガティブ発言を連発している。

 中日から唯一の選出となったことで「独りぼっちすぎてメンタルがやられてしまって、人に対してイップスになってしまうかも…。(他の侍メンバーに)僕が話しかけること自体が申し訳ない。時間の無駄とか思われるかもしれないし、僕としゃべったことで運気が下がったなんて言われたくないし…」と不安をこぼせば「実績がある人ばっかりで、僕はスタッフと間違えられそうなんで、雑用でも何でもやりますよ。それで名前と顔を覚えてもらいます」など…。

 心配になるほどの弱気発言ばかりだが、そんな岡田に中日ナインは涼しい顔だ。「マウンドへ行くときっちりと仕事をするのが俊哉。日の丸を背負うからといって逆に無口になったり、ガチガチになってしまった方が心配だったけど、いつもと変わってないから大丈夫。いろいろ謙遜してネガティブなことを言っているだけ」とまったく問題視していない。今季は57試合で3勝1敗、防御率3・20。弱気の虫が騒いでも結果を残してきただけに心配無用というわけだ。

「こてんぱんにやられないようにしたい」と岡田。貴重な中継ぎ左腕として代表マウンドでどんな変貌を見せるか、楽しみだ。