中日・小笠原慎之介投手(19)が11月に左ヒジの遊離軟骨(関節ネズミ)を除去するための内視鏡手術を受けることになった。ナゴヤ球場での秋季練習中の22日に強い張りを訴え、愛知県内の病院でCTやMRIなどの検査を受けていた。左腕は「いずれやるんだろうなと、ずっと高校時代から覚悟はしていた。(森監督からは)『早くやってこい!』と言われました」と説明した。

 来年1月にもキャッチボールを再開予定。うまくいけば来季開幕にも間に合う可能性もあるが、球団サイドは決して無理させない方針で夏以降の復帰も視野に入れているという。それどころか、チーム関係者は「来シーズン1年間、様子をみたっていいと思う。ブレーキをかけないと痛みがあっても小笠原は無理してしまう性格だからね」とまで。大事な金の卵。とにかく慎重に対応していく考えでいる。

「いい方向に行くかもしれないですが(遊離軟骨を)取って悪い方向にも行くかもしれない。そこはまだ分からない」と不安そうにも話した小笠原。チーム関係者も「高校時代に、これだけの球を投げられたのもネズミがあったからこその可能性もあると本人は考えていて、それを除去してしまって二度と元に戻らないことへの恐怖感があるようだ」と明かしたが、周囲は黄金左腕の復活を信じて疑わない。そのためにも全面バックアップの構えだ。