松坂「プエルトリコWリーグ挑戦」に疑問の声も

2016年10月25日 07時23分

キャッチボールをする松坂

 ソフトバンクの秋季練習が24日、本拠地ヤフオクドームで始まった。工藤公康監督(53)は「体を慣らして、秋季キャンプから本格的に動いてもらう」と来季を見据えたが、チームでは大きな動きもあった。右肩手術からの完全復活を狙う松坂大輔投手(36)のプエルトリコのウインターリーグ(WL)挑戦だ。すでに球団はこれを許可し、代理人を通じて参加できるかどうかが決まるという。また、ファームでも松坂の女房役を務めた細川亨捕手(36)がコーチ就任の打診を断り、退団することも決定した。

 松坂はこの日スタートした秋季練習に参加し、キャッチボールなどで汗を流した。そんな松坂の南米のWL参加を球団が認めた。第1希望はプエルトリコ。五十嵐もドミニカのWLに参加する意向を示しており、この冬はベテラン2人が海外武者修行する。工藤監督は「2月のキャンプにいい状態を保ちたいというのなら、僕は賛成してあげたい」と容認した。松坂は今季最終戦となった2日の楽天戦に登板したが、1回5失点と振るわなかった。来季は3年契約の最終年。実戦感覚を残したまま、キャンプインするための挑戦だ。

 ただ、球団内からは不安視する声も出ている。WLに詳しい関係者は「中6日で登板したいと要望を言っても、聞いてもらえない。あっちだって必死にやっているのだから」と松坂の考えに首をかしげた。使えないと判断されれば、すぐにクビになるハードな環境でもある。「日本人の感覚とは違って、ちゃんとした大会。プエルトリコ人からしたら松坂は外国人。日本でも外国人が来て『調整のために投げたい』と言っても、そうはならないでしょ。松坂を優遇して投げさせてくれるところはないと思うよ」と指摘した。

 また、この日は西武時代から松坂の球を受けていた細川の退団も発表された。球団からコーチ就任を打診されたが現役にこだわり、退団して他球団からのオファーを待つ。この日、荷物をまとめるためスーツ姿で球場を訪れ「そういう(コーチという)気持ちはなかった。選手としてやりたい」と現役続行への思いを語った。

 王球団会長は「若い人が成長してきている。若い人で、という考え。それなりの役目は球団から提示した。それを本人がどう受け止めるか」と説明。捕手の世代交代が進んでいないことを理由に挙げた。指揮官は「残ってほしかったと伝えました。僕は彼の能力を買っていた」と言葉少な。新天地について「(慣れている)パの方がというのはある」と話した細川は「いいチームメートに恵まれた。感謝というか勉強させてもらった」と6年間を静かに振り返った。

 ファームでコンビを組んでいた細川も退団。練習を終えて球場を去る際に「明日も来ます」とだけ話した松坂の先行きは不安だらけだ。