【ドラフト】ソフトB1位・田中正義 博多大吉流「考えて作る笑い」をマウンドに生かす!

2016年10月21日 18時00分

チームメートに胴上げされる田中正義

【ドラフト1位の決意:ソフトバンク・田中正義投手(22=創価大)】プロ野球のドラフト会議が20日、東京都内のホテルで行われ、最大の目玉である創価大の田中正義投手(22)は1位指名で最多の5球団競合の末、ソフトバンクが交渉権を獲得した。MAX156キロ右腕が研究しているのは意外なものだった。

 5球団競合の末、ソフトバンクが交渉権を獲得した田中は「福岡のイメージ?(お笑い芸人の)博多大吉さんですね」と淡々と答えた。

 実は田中は大のお笑い好き。「大吉さんは(大喜利の)『IPPON グランプリ」(フジテレビ系)とか『有吉反省会』(日本テレビ系)で見ている。自分は華丸さんより大吉さん派です。他に好きな芸人はバカリズムさん」とモノマネや一発芸より、大喜利など考えたうえで1人で空気を変えられる芸人に注目しているという。

 これは単なる“趣味”ではない。マウンド上で普段から田中が意識しているのが「1人で何とかする」こと。マウンドに立った投手は孤独な立場だが、それはピン芸人に通じるものがあるというのが持論で、大吉やバカリズムの芸を参考にしているのだ。

 自らもお笑いの技術を研究している。この日はテレビカメラ18台、報道陣51社143人、一般学生約1300人が見守る中、田中は絶妙な返しを見せた。テレビ局から「大谷選手のあだ名は二刀流ですが、田中選手はどんなあだ名がいいか?」と聞かれると、冷静に「まず二刀流はあだ名ではないです」とツッコミ。これには会場の学生も大爆笑。そのうえで「皆さんで決めたものに逆らわない」と度量の広さを見せた。

 創価大の岸雅司監督(61)も「あいつは本当に面白い。正義にはプロ選手になれなかったらお笑い芸人になれと言っていた」とそのセンスを絶賛する。

 もちろんセ・パのAクラス5球団が競合したように、田中の投手としての能力はズバぬけている。昨年6月、侍ジャパン大学代表として若手中心のNPB選抜と対戦し直球で空振りさせ7連続三振を奪った。「直球の強い投手になりたい」と田中はさらなるレベルアップを誓う。岸監督も「当てられる165キロより150キロでも空振りが取れる方がいい」と球質を追求させているという。

 ソフトバンクについて「本当に行きたかった」と話す田中は「工藤監督は48歳まで投げられた方。自分も息の長い投手になりたいのでケガをしないフォームとか一つでも吸収したい」と目を輝かせた。ピン芸人魂を胸に、田中が福岡の地でプロの第一歩を踏む。

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