昨年のドラ1で一人だけ昇格なし ソフトB・高橋純平の「今」

2016年10月20日 16時30分

不本意な1年を振り返った高橋

 球児の運命を決めるドラフト会議が20日に行われる。ちょうど1年前、最も注目を集めていたのはソフトバンクのドラフト1位・高橋純平投手(19)だ。高校ナンバーワン右腕には3球団が競合。鳴り物入りでプロ入りしたが、他球団のドラ1全員が一軍の舞台を踏むも、高橋だけは晴れ舞台を経験できなかった。ファームで7試合に登板し、2勝1敗で防御率2.22の内容にも満足していない黄金ルーキーを直撃した。

 

 ――昨年はこの時期をどう過ごしたのか

 

 高橋:U―18から帰ってきたばかりだったので半分休みつつ、半分練習といった感じでしたね。ドラフトにかかるかも分からなかったですし。

 

 ――えっ? 指名されるか不安だったのか

 

 高橋:ずっと不安でしたよ。(高校3年の夏に)太ももを肉離れしたのもあって親に車で学校まで送ってもらってたんですけど、ドラフトの朝も母親と「どうなるか分からんよね」とずっと話してました。ダメもとくらいのつもりで挑んだ方が楽と言われたので、自分もそのつもりでした。

 

 ――結果、ソフトバンク、日本ハム、中日の3球団から1位指名を受けた

 

 高橋:肉離れして悪いニュースばかり自分の周りでは流れていたので3球団からの指名は余計にうれしかったですね。自分の働き場所が決まるので、くじのときはドキドキでした(笑い)。

 

 ――1年間プロ野球選手として過ごした

 

 高橋:去年までは学校があって、その時間がいいリフレッシュになっていた。でも1年間、野球となると考えることが複雑になったり、うまくいかないと負の連鎖に陥ったりしました。野球でお金をもらうのは競い合いの中で勝たないといけない。だから余計に今シーズンは結果が出なくて悔しかった。

 

 ――負の連鎖を感じたのはいつ

 

 高橋:夏に1回バテて球が全然走らなくなった。それで二軍で投げてたローテーションも外れて、練習っていう期間が設けられたのは投手として苦しかった。

 

 ――プロで衝撃を受けたのは

 

 高橋:摂津さんのコントロールを見た後にブルペンに入ったら、自分は本当にヘナチョコなんだなと思いますね。

 

 ――今年の目標は「一軍1勝」を掲げていた。達成できず、悔しいよね

 

 高橋:最後の消化試合で自分ではなく(2014年ドラフト1位の)松本さんが上がった。そこに一番、悔しさを感じます。自分の方が早く二軍で投げ始めたのに、自分が疲れたところで松本さんが調子を上げた。松本さんは成績を残したので周りから見れば当然と思うかもしれないですけど悔しかった。

 

 ――今季は楽天・オコエや中日・小笠原、ロッテ・平沢という高卒ルーキーも一軍を経験した

 

 高橋:ドラ1で一軍に上がってないのは僕だけ。明らかに自分のレベルが低い。みんなの方がすごいっていうことです。

 

 ――来季の目標は何

 

 高橋:同じです。一軍で1勝すること。でも、一軍で投げたいというより、投げなきゃいけない。実際にドラフトが近くなって1年がたったという焦りはあります。来年に新しいドラフト1位が入ったら埋もれていくんじゃないかと。10人入ったら10人が辞める世界。この時期を経験するのは初めてですけど大変な世界だと実感しますね。

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