右ヒジ痛の影響で9月27日のロッテ戦から4試合を欠場していたソフトバンク・今宮健太内野手(25)が5日の全体練習に合流した。

 今宮は右ヒジ痛を発症して以降はキャッチボールも軽めでしかしてこなかった。それが、この日は守備練習で遊撃に入ると一塁や二塁への送球を繰り返した。強いボールではなかったが、一塁側のカメラマン席近くで見守った工藤監督は「あとは本人の感覚と投げて打った後、明日どうなるか」。投げられることにひと安心といった様子だった。

 午後から行われたシート打撃では打席にも立った。一死二塁の想定で打席に入ると、いきなりタイムリー。第2打席は犠打で走者を送るなど、CSに向けた準備を整えた。今宮は「打つほうでは特に(問題は)なかった。投げるほうが(腕を)振る。8割ぐらいで投げられるようにならないとショートは守れない。どういう状況になるかは分からないが、やれるならチームのためにできるようにやっていきたい」と力を込めた。

 シーズン終盤の失速は和田や柳田ら主力に故障者が出たことが原因で、優勝した日本ハムに力負けしたわけではない。9月1日に右手薬指を骨折した柳田も、6日から一軍に合流予定。本来の姿に戻りつあるソフトバンクは、元王者として意地を見せられるか。