日本ハムは優勝マジック1で迎えた27日の西武戦(西武プリンス)に0―3とゼロ封負け。ソフトバンクが勝ったため状況は変わらず、優勝は28日の西武戦に持ち越された。

 敗戦直後の一塁側選手サロンでナイン、首脳陣、関係者はQVCマリンフィールドで行われていたロッテ―ソフトバンク戦の動向に釘づけになった。

 ソフトバンクの先発・千賀が2―0の8回に二死満塁のピンチを招くと岡田、清田に連続押し出し四球を与え、同点となった場面では、ボールを1球投げるごとに大歓声が沸き上がった。

 9回に福田のスクイズで再びソフトバンクが1点リードを奪った場面からは、大型ビジョンで試合中継が始まり、ナインもロッテの逆転サヨナラ勝ち→胴上げに備え、ベンチへと観戦場所を移動したが、歓喜の瞬間はお預けとなった。

 栗山監督は「(大谷の代打は)決めにいくチャンスがあればいくと言っていた。もう勝つしかないんで。(勝ち方は)何でもいい」。

 28日に先発する予定で母校・花巻東の先輩・菊池と3度目のマッチアップを迎える大谷は「(岸は)ボクが回ってきたころには少し疲れていた。しっかり打ててよかった。明日は取るだけなので、しっかり抑えて勝ちます」と力強く必勝を誓った。