最下位に低迷するオリックスだが、二軍も大苦戦が続いている。9月初旬には借金が30まで膨れ上がるなど、ウエスタン・リーグの最下位独走状態。今季から指揮を執る田口壮二軍監督(47)は現状をどう考えているのか。心中を直撃すると…。

 ――数字上は苦戦が続くが、育成の手応えを感じている部分はあるのでは

 田口二軍監督:それは終わってみないとわからない。総合的に見ないといけないこと。途中でどうこうは言えない。

 ――奥浪、園部ら一軍を経験した若手もいる

 田口二軍監督:彼らが一軍に定着したときに初めてわかること。この先どうなるか、ですね。

 ――二軍も借金が膨れ上がり、残念ながら勝てる環境ができていない

 田口二軍監督:まあ…、それも今の段階では何とも言えないですよ。

 ――今季は一軍の故障者だけでなく、外国人の再調整組が入れ代わり立ち代わり来た。気疲れは

 田口二軍監督:それも僕の仕事ですもん。だから全然、ですよ。

 ――7月には体調を崩して軽い言語障害になり、数日間休養した。あれも気疲れからでは

 田口二軍監督:あれはストレスじゃなく、年です! 今までなかったことだけど年ですよ。すぐよくなったんで僕は次の日から行く、と言ったんですけど、球団が「何かあったらダメだから3日間だけ様子を見てくれ」と。まあ、気をつけないといけない年齢に来たということでしょ。

 ――ウエスタン・リーグでもソフトバンクに圧倒されている。層の厚さを痛感する部分は

 田口二軍監督:それは僕1人が言えることではなく、球団の上の人たちと話してプランを立てていくことだと思う。僕が1人で言える立場ではなく、チームとしてやっていくこと。周りと相談して足並みを揃えてどういう方針でいくか。

 ――1年目から大変な展開だが

 田口二軍監督:僕の中では何が起きても大丈夫、という状態ではいた。全然勝てない事態も最初から頭に入っていたし、その反対でめちゃ勝ちまくる、というのも入っていました。すべては想定内なんで動じない。幅の広~い想定をしていたのでね。この世界、何が起きてもおかしくないから。

 ――野球人としても成長できている

 田口二軍監督:それは感じます。僕がちゃんとしないといけない。みんなが僕を見ているので、先頭に立って自分がしっかりしないとね。

 ――オリックスを変えていく、という使命感は変わらない

 田口二軍監督:僕がというよりみんなで変えていく。その中の歯車の一つ、という認識です。情熱は変わっていません。