日本ハムが先発・有原航平(24)の6回途中14安打8失点の乱調などで、14日のオリックス戦(札幌ドーム)に1―11の大敗。ソフトバンクが勝ったため、2厘差で首位を明け渡した。

 今季2度目の首位は5日天下だった。21、22日に迫ったソフトバンクとの福岡最終決戦に登板予定の有原が、復帰登板で大コケするよもやの事態に11・5差からの大逆転Vを目指す栗山監督の表情は凍りついた。

 指揮官は「(有原は)次に生かしてくれることを信じている。これを特に引きずらないようにしてほしい。途中から(投球)内容が明らかに変わってきたのでそれがあれば」と右腕を擁護。しかし、福岡決戦の先発ローテについて「プランは何も立てていない。もう一度考え直します」と再編成を示唆した。

 もちろん、最大11・5差を追いついた日本ハムは優勝しか見ていないが…。その一方では3位・ロッテの動きが、日本ハムには不気味に映っている。

「(ロッテは)故障者が続出していると報道されているけど、向こうは実質、短期決戦に向けた調整に入っている感じだからね。去年みたいなことにならないようにウチは勝ち切るしかない」(チーム関係者)

 昨季は3位・ロッテと6・5ゲーム離れた2位で公式戦を終え、CSファーストステージで石川、涌井の二枚看板の前に本拠地でごう沈。2位フィニッシュで再びロッテのエジキになる悪夢を恐れている。