中日で、落合博満GM(62)の来季について新たな仰天情報が流れている。谷繁元信監督(45)が8月9日に事実上、解任されて以来、GMの去就問題はチーム内外で注目の的。これまでは残留説、契約が切れる来年1月での退団説、さらには副社長就任説などがささやかれていたが、ここへきて球団が三軍を新設し、その指揮官に就任するのではないか、と言われているというのだ。

 谷繁監督の休養発表以来、チーム内外で高まるばかりの落合GMの責任を追及する声。同時にGMとしての球団との契約は来年1月で切れることからチーム内では、残留説だけでなく、副社長就任説まで、その去就について、いろんな噂が飛び交っているが、ここへきて仰天の現場復帰説が急浮上だ。

 一軍監督にカムバックという話ではない。チーム関係者がこう話す。「出どころはよくわからないんだけど、球団が三軍を新設して、三軍監督に落合GMが就任するんじゃないかって(チーム内で)言われているんだよ。三軍制を敷くソフトバンク、巨人が毎年優勝争いに加わっているし(5日現在)最下位で4年連続Bクラスが濃厚となっているウチを立て直すには監督時代(の8年間で優勝4回、日本一1回)の実績を持つ落合GMが若手から鍛えるしかないってね」

 この話はナインの間にも広がっており、ある選手は「僕も聞きました。本当なんでしょうか」と本紙に逆取材するほど。別の関係者も「落合GMは(GMとして)自分がチェックした選手を、一軍に上げる前に、三軍監督として直接見て指導したいってことなのでは…」と話した。

 確かに落合三軍監督に育てられた若手選手がどんどん二軍、一軍へ輩出されれば、チームの底上げにつながるかもしれない。しかし「もしそうなれば結局、誰が一軍監督になっても、実質は三軍監督が一番の権力者ということになってしまう。これまで以上に風通しの悪いチームになってしまうんじゃないか」とチーム関係者が言えば、選手の一人も「本当だとすれば、いったい中日はどうなってしまうんでしょうか」と困惑気味。この話も誰もが歓迎しているわけではないようだが…。

 白井オーナーは落合GMの責任問題について「(GMへの)信頼が揺らぐとなったら、世の中がひっくり返るな」と話し、今後のことに関しては「契約は契約だよ」と何も明確にしていない。そんな中、チーム内で、まことしやかにささやかれる落合GMの三軍監督就任説。選手もチーム関係者も興味津々だが、どう展開していくのか。ますますGMの去就問題から目が離せなくなってきた。