広島 助っ人勢が待ち望むサムライ流「V儀式」

2016年09月03日 14時00分

ソロを放った鈴木(左)を迎えるエルドレッド

 首位・広島が2日、ヤクルト戦(神宮)に5―2で勝ち、4連勝。今季通算41度目の逆転勝ちで、25年ぶりのリーグ優勝へのマジックナンバーを一気に2つ減らして「7」とした。チーム最多勝利記録も更新してシーズン77勝目を挙げ、リーグ2位以上が確定。Vムードが高まる中、フルスロットルの助っ人たちは胴上げをモチベーションに一致団結している。

 

“逆転のカープ”がお家芸でひっくり返した。2点を追う5回だ。二死から菊池、丸の連打が飛び出すと、続く4番・新井は低めのスライダーをフルスイング。打球はグングン伸びて左中間スタンドへ突き刺さった。値千金の17号逆転3ランを放ったヒーローは「二死からキク(菊池)と丸がチャンスを作ってくれたので、ホームランになって良かったです」。

 

 その後も赤ヘル打線の勢いは止まらない。さらに5番・鈴木が初球を振り抜き、左翼席へ3試合連発となる24号ソロ。39歳のベテランと22歳の若武者によるアベックアーチが劣勢ムードをあっさりと吹き飛ばし、完全に敵地をのみ込んだ。

 

 中盤で打線から大きな援護を得た先発・野村も粘りの投球で試合をまとめた。6回を4安打2失点。7月22日の阪神戦(マツダ)以来となる6試合ぶりの白星で、同僚のジョンソンに並ぶリーグトップタイの今季13勝目を挙げた。緒方監督も「本当に選手が頼もしい仕事をしてくれている」と満足げだった。

 

 Vへのカウントダウンが始まっている中、Xデーの到来をナインは誰もが待ち焦がれている。この日、マルチ安打で存在感を示したエルドレッドもその一人。今季で来日5年目を迎えた鯉の助っ人は「胴上げが楽しみなんだよ」と明かし、こう続けた。

 

「日本のプロ野球ではリーグ優勝、日本シリーズのチャンピオンチームがグラウンドの中心に集まって輪になり、皆で監督を抱え上げるよね。あの日本流のしきたりを体感したいんだ。今まで一度もやったことがないし、全員で喜びを爆発させたい」

 

 ジョンソンやジャクソン、ヘーゲンズ、そしてファームにいるルナら他の同僚助っ人勢も同じく胴上げに興味津々だという。「今までにない、最高の高さでボス(緒方監督)を胴上げして、祝福したいね」(エルドレッド)

 

 果たしてどのぐらいの高さまで緒方監督が宙を舞うことになるのか。優勝決定日には助っ人たちの胴上げにも注目だ。