阿部が菅野がクルーズが…巨人主力パンク危機

2016年08月31日 16時30分

首痛が再発した阿部(手前)

 巨人は30日のヤクルト戦(福井)に5―2で快勝し、連敗を5でストップ。先発のエース菅野智之(26)の7回2失点の力投が光り、ようやくトンネルを抜けた。その一方でチームは疲労困ぱいだ。前カードの3連敗が大きな誤算となり、シーズン終盤に差し掛かっても主力は軒並みフル回転を強いられ、パンク危機に直面している。

 

 勝つには勝ったが、喜んでばかりもいられない。菅野が120球の力投で2失点にまとめれば、村田と坂本で5打点を挙げ、6連敗を阻止した。試合後の由伸監督は「とりあえず連敗が止まったので、また明日からいいゲームができるように頑張ります」と表情を引き締めた。

 

 とはいえ、首位広島の優勝マジックはこの日で「12」に減り、逆転優勝が絶望的な状況に変わりはない。シーズンは残り24試合となり、ポストシーズンの戦いも迫ってきている。本来であれば、長丁場を戦い抜いてきた主力どころのベテラン勢に休養を与えながら、若い戦力も試していきたいところ。一軍にはルーキーの重信が合流しているが、同じく山本らも二軍で出番を待っている。実際のところ、現在の一軍ベンチには傷ついているG戦士が少なくない。

 

 一時はひと振りで試合を決める勝負強さでチームを上昇気流に乗せた阿部も例外ではなかった。この日の試合前、開幕に出遅れる原因となった右肩痛について「肩は大丈夫なんだけど」としながら「(今度は)首がね…」とめったに吐かない弱音を漏らしていた。この日120球を投じた菅野も、左足親指のケガを押して全力投球を続けている。クルーズも左足首に不安を抱えたままだ。

 

 ただ、そうした手負いの主力たちを思い切って休ませることができないのは、想定外のブレーキが響いている。前カードで3位のDeNAに3連敗を喫し、この日の試合前までで4・5ゲーム差。安泰だった2位の座も一気にグラつき、この日も現状のベストオーダーで臨むハメになった。

 

 DeNAとはこの日で5・5ゲーム差に開いたが、一日も早く2位の座を確保しなければ、主力勢が相次いで壊れかねない。逆転日本一を狙う上でも、その事態だけは避けたいところだが…。