4位の阪神は26日のヤクルト戦(甲子園)に3―5と競り負け、連勝は4でストップ。CS争いをする3位・DeNAとのゲーム差は1.5と広がり、5位・ヤクルトには1差に迫られた。

 手痛い黒星を喫した金本監督は「ビジター4つを勝ってその勢いを…と思っていたが、甲子園で見せられなかったのは残念。5点を先に取られても諦めず3点取った。そういう姿勢は見えた」と振り返ったが、この日もインケツだったのが慢性的な不振に悩む主砲ゴメスだ。5、7、9回に走者を置いて3回凡退するなど4打数無安打2三振。このところ同じ不振組の鳥谷のようにスタメン落ちも目立ち、指揮官から「調子が上がってきそうで上がってこない」とボヤかれるなど、すっかり精彩を欠いている。

 そんな悩める助っ人は今季が契約最終年。本紙を通じて「タイガースには自分にとっていい環境。まだここで学びたいことがある」と残留志願しているが、球団フロント内では去就をめぐって“大論争”が巻き起こっている。ある球団幹部が「力量は頭打ちかもしれない。欠点が修正できないし、自分で解決できない。来年は金本監督が希望する外国人を獲るのがいい。あるいは一塁は原口に専念させればいい」と今季限りの解雇を望めば、別の幹部は「いや、今年の成績がもうひとつでもゴメスほどの人材はいない。ウチが手放すと巨人なんかは手を出すんじゃないか。狭い東京ドームでは本塁打もよく打っているし、他球団でもまだ活躍する力は持っている」と残留を支持する声も…。

 26日現在、ゴメスの成績は打率2割5分9厘、20本塁打、72打点。三振はリーグワーストの115だ。今後の奮起で来季の行方が決まるが、果たしてどうなるか。