日本ハムが“一日天下”に終わった。26日の西武戦(大宮)は先発・有原がまさかの乱調で1―7の敗戦。勝率でソフトバンクを下回り、再び「マイナス0.5ゲーム差」の2位となった。心配なのが大谷翔平投手(22)の状態だ。この日は試合直前に体調不良を訴え、急きょ出場を取りやめるアクシデントが発生。試合前にチーム宿舎に帰り、病院へ向かわせた。

 試合後、栗山監督は大谷の状態について「昨日からのどがおかしかったようで、風邪っぽいみたい」と説明。本人は出場するつもりでいたそうだが「(打撃)練習見ていたけど、(強く)打とうとしていなかった。選手というのは『この一瞬に』と思うから(出たがる)。止めるのがこっちの仕事だから。大事を取ってというか、俺が判断した」と明かした。

 今後については、翌日の状態を見てから決めるそうだが、今は1試合でペナントレースの行方が左右されかねない緊迫した状況。回復に時間がかかるとなれば大きな痛手だ。この日は5回までたったの1安打と、大谷が抜けた穴の大きさがモロに出た敗戦だった。

 日本ハムのチーム浮沈のカギは、大谷が握っているといっても過言ではない。果たして栗山監督はどういう判断を下すのか。