“勝利の女神”がほほ笑んだ。ソフトバンクが26日のロッテ戦(ヤフオク)に11―3で快勝。日本ハムが西武に敗れたため、一夜で首位を奪い返した。

 初回に柳田が放った先制ソロ弾を皮切りに、ロッテ先発・石川を攻めたて、3回までに8点を奪った。投げてはベテラン・和田が8回2失点の好投でハーラー単独トップの14勝目を挙げた。負ければ工藤政権初の月間負け越しが決まる試合だったが、投打がガッチリとかみ合い勝利をつかんだ。

 チームのムードをガラリと変えたのは“勝利の女神”の存在だった。この日の球場には、レギュラーシーズンで「リポーターを務めれば絶対に負けない」ことで知られる、HKT48の若田部遥(17)が2年ぶりに登場した。

 ダイエー時代にエースとして活躍した解説者の若田部健一氏(47)の愛娘で、ソフトバンク戦のホームゲームを中継している東京の独立テレビ局「TOKYO MX」にリポーターとして出演。多忙のため、この日が2年ぶりの登場だったが、2014年にリポーターを務めた試合はレギュラーシーズンに限ると8戦負けなし(7勝1分け)で不敗神話として話題となった。

 そんな遥は試合前に「いちファンとしても勝つところが見たいですね。今日、勝てるようにリポーターを頑張ります!」と勝利を祈った。チーム関係者も「遥ちゃんがいるし、今日は流れが変わるかも」と“女神パワー”を期待していた。

 まさにこれ以上ないタイミングでの“女神来訪”に盛り上がるナインは、6月16日のヤクルト戦以来となる2桁得点。ここ最近の嫌な流れを一掃するような試合となった。