ソフトバンク・松坂大輔投手(35)が25日、ウエスタン・広島戦(タマスタ筑後)で5月14日以来の実戦復帰した。

 8点リードの6回にリリーフとして登板。場内アナウンスで「松坂」の名前がコールされるとスタンドからは大歓声が上がった。103日ぶりの登板となった怪物は1イニングを無安打無失点。直球の最速は144キロを記録した。降板後、球数が11球と少なかったこともあり、ブルペンで20球ほど直球のみを投げ込んだ。松坂は「ゲームに投げられたことで、ホッとしている。(肩の状態は)順調に上がってきている」と振り返った。

 倉野信次投手巡回コーチ(41)は「(球速は)それぐらいは出ると思っていた。まだまだ上がりますね。僕自身も楽しみではあります」と話した。右腕は「ちゃんと投げられるか不安も大きかった。とにかく(一軍の)試合に投げたい気持ちを持ってやってきている。それは変わらないですね」と力を込めていた。

 松坂は5月14日のウエスタン・広島戦(マツダ)で2回途中9失点で降板。その試合で右手に違和感を訴え、実戦から遠ざかっていた。