日本ハムが「3番DH」で先発出場した大谷翔平(22)の先制適時打などで、23日のロッテ戦(QVC)に4―1で勝利。再び首位ソフトバンクにマイナス0・5ゲーム差と肉薄した。

 初回一死二塁の場面、スライダーを右手1本でさばく技ありの右前適時打を放ち、9試合連続安打とした大谷は「追加点の方が大事。長打を打ちたい気持ちがある。(軽打は)あまりやりたいことではないけど、しようがない」と自分に厳しかった。

 陽岱鋼の11号3ランも飛び出し、初回に一挙4点。その4点を最後まで守り切り、3点差の9回は守護神マーティンではなく、宮西が登板し、6年ぶりのセーブを挙げた。栗山監督によれば「マーティンは休ませると決めていた。(移動日の)昨日と2日ないと休みにならない」と予定通りの温存策だというが…。シーズン終盤のここにきて、守護神を休ませざるを得ない状況というのも、今の日本ハムの苦しさを物語っている。

 チームは6月後半から7月にかけて15連勝を達成。ソフトバンクとの最大11・5ゲーム差を縮めるため「1年フルでやってきていない」(栗山監督)にもかかわらず、マーティンはフル稼働が続いていた。

 折しもこの日は、ソフトバンクの守護神サファテにもアクシデントが発生。日本ハムとて内情はいっぱいいっぱいということか。