だから失速しない!広島・新井の絶妙な休養法

2016年08月17日 16時30分

14号ソロを放ち、ダイヤモンドを一周する新井

 首位の広島は阪神戦(京セラドーム)に5―0で快勝。2安打3打点と大活躍した4番・新井貴浩内野手(39)のバットの勢いが止まらない。

 

 新井は2回、先頭で打席に入ると初球のストレートを一閃。逆方向に伸びる14号先制ソロとなり「前回(阪神先発・能見に)やられてるんで、今日は積極的にいこうと思った」としてやったりだ。3回無死満塁の場面では右翼への犠飛で2点目をゲット。さらに5回二死二塁では「頭にあった」という内角直球を引っ張り、今度は左前へ運ぶ適時打だ。これで3打点を稼ぎ、計84打点はヤクルト・山田に並ぶリーグトップ。この活躍の裏には本人の努力はもちろん、石井打撃コーチの助言も影響している。

 

 新井は「これはチーム全体に対してですが」と前置きし「(石井)琢朗(コーチ)さんからずっと『どういう形でも1点は1点だ』『併殺崩れでも適時打でも1点なんだ』と言われ続けている。もちろん安打が一番いいけど、その言葉で多少楽な気持ちで打席に入っている」と自己分析する。

 

 山田が474打席なのに対し、今季“積極的休養”の試合もある新井は合計407打席。60打席以上も差がある(16日現在)。東出打撃コーチは「ベテランだし、疲れがあると打てる投手も打てなくなってしまう。逆に言えば、コンディションがよければ今は絶対打てる。だから相手投手との相性なども考えて、ベストのタイミングで休ませているつもり」と語る。

 

 これが功を奏し、今季は好不調の波がほとんどない。「それまで打ててたのに、休養を境に打てなくなったとか、そういうことが今年はない。だから思い切って休ませることもできる」(東出コーチ)

 

 休ませているから打てる、打っているから休ませられる――。この好循環で驚異の成績がはじき出されているのだ。

 

 新井は山田に並んだことに「本当? 全然知らんかった。打点を挙げて勝てばいいけど、挙げなくてもチームが勝てばいい」とフォア・ザ・チームを強調。39歳の快進撃はまだ続きそうだ。