中日のエース左腕・大野雄大(27)が、今季2戦2勝だった得意の巨人戦に先発したが、5回8安打5失点でKOされた。

 これで7月に入ってからは5試合に登板して白星なしの4敗。昨季も7月中旬から8月中旬まで、一昨季も8月に、いずれも5試合続けて勝ち星がなく、3年連続で夏場にもがき苦しんでいる形。谷繁監督は「また(夏場に)同じ結果になりつつある。どこが悪いか、何をしなければいけないのか分かっていない」と渋い表情だ。

 大野は「それを突き止めていかないと。しっかり分かってないから、こうやって負け続けているわけなんで」と反省するばかりだが、チーム内からは「これだけ夏に勝てなくなるのは何かあるはず」と心配の声も出ている。「こうなったら、何かを変えないとダメ。例えば登板日に朝からサウナに入ったり、移動の際には車のエアコンをつけないとか、あえて汗をかきまくってからマウンドに上がるのもいいのではないか」とチーム関係者。別の関係者は「登板日には夏バテ予防にいいとされるスタミナのつく、うなぎ丼でも食ってみるのはどうだろう」と提案するほどだ。

 これに対して大野は「それで勝てるのなら…」と困惑気味に話しながらも、そこまで言われて、なおさら申し訳ない気持ちでいっぱい。チームは7カード連続負け越しで借金14、Aクラス入りどころか最下位・ヤクルトに0.5ゲーム差に迫られており「このままではチームも自分もズルズルといってしまう。やるべきことはたくさんある。次はラストチャンスと思ってやりたい」と言って口元を引き締めた。