巨人奇跡の逆転Vへ“由伸の予言”待望論

2016年07月30日 16時30分

試合に勝ち笑顔の由伸監督

 巨人が29日のヤクルト戦(東京ドーム)に、3―1で勝利した。首位・広島がDeNAに敗れたものの、それでも9ゲーム差。逆転Vが厳しい状況に変わりはなく、チーム全体を鼓舞する手段として高橋由伸監督(41)に「由伸予言」を待ち望む声が強まっている。

 

 この日は投打がかみ合った。先発の内海が7回を4安打1失点に抑えて6勝目をマークすれば、打線も初回に阿部の7号先制2ラン、6回にも坂本の17号ソロでリードを広げ、ベテラン左腕をしっかりと援護した。

 

 試合後の由伸監督も「内海が粘ってキッチリ抑えてくれた。チャンスは少なかったが、阿部と坂本が一発打ってくれたのが良かったと思う」と満足げ。ただ、首位広島の追撃態勢については「いつもと変わらないが、とにかくチームは勝っていくしかない」。これまでの姿勢と同じく、淡々と語るにとどめた。

 

 そんな指揮官には、球団内から「長嶋さんがしたように、チームを鼓舞してほしいという思いはある」という声が上がっている。いわば「長嶋予言」ならぬ「由伸予言」の待望論が、チーム内で急騰しているのだ。

 

 監督時代の長嶋氏が、かつて「メークドラマ」を口にし、1996年に首位・広島との最大11・5ゲーム差をひっくり返して逆転Vを成し遂げたのは広く知られており、94年の中日との最終決戦前のミーティングで「勝つ、勝つ、勝~つ!」と連呼したことはあまりにも有名な話だ。

 

 ほかにも長嶋氏は監督在任中、夏場に首位を追いかける立場の時にメディアに対して「8月にもうひと山ありますよ」「報道陣の皆さん、9月は忙しくなりますよ」などと数々の予言を言い放っていた。実際のところ何の根拠もなさそうな予言とはいえ、それらを見聞きした当時の主力選手たちは「不思議とそんな気になった」と一致団結したものだ。

 

 もちろん長嶋氏と由伸監督のキャラの違いもあるが、逆転Vについて、由伸監督が「まあ、8、9月を見ていてください。フッフッフ…」と不敵な笑みとともに“意味深予言”をしたとしたら…。それだけでも十分効果的だろう。その期待は確実に周囲で高まっている。