“おねだり王子”に、球界の早大OBから苦言が呈された。

 日本ハム・斎藤佑樹投手(28)は28日の西武戦でもKOされ今季初勝利はならなかった。前回のオリックス戦では“おねだり発覚”当日とあって、スタンドから「ポルシェもらえるんか!」と関西独特の厳しいヤジが飛んだが、この日の西武プリンスドームは関東ということもあり、観客からのヤジはなし。むしろ「頑張れ~!」などの声援が送られた。

 現役でプレーする某球団の早大OBは「野球以外のことで騒がれている場合じゃない。斎藤はまず野球で結果を出さないと。“おねだり”とか大学のイメージに関わる」と苦言を呈した。高校時代に早実で全国制覇、早大でも1年生からエースとして活躍し、日本一に導いた。自身を「持ってる」と評したこともあったが、今となっては遠い昔のようだ。

 一方、2010年のドラフトで1位指名を受けた早大三羽ガラスの一人で、現在一軍で活躍中の西武・大石達也投手(27)は「自分もまだまだだけど斎藤にも頑張ってほしい」とエールを送りつつも、心配していた。もう一人の広島・福井優也投手(28)は、この日の巨人戦に先発し、7回無失点で今季2勝目をマーク。優勝を目指すチームにあって、大きな仕事をした。

 同期の仲間たちにも取り残されないよう、斎藤も奮起したいところだが…。