借金12で最下位にあえぐ阪神・金本知憲監督(48)が11日、甲子園での野手指名練習に参加。2年目の江越に徹底指導するなど、精力的に動いた。

 球宴前の試合は12日からのヤクルト2連戦(長野、神宮)で最後。指揮官は「相手どうこうより自分らの野球ができるようにしたい。まず打線が打たんと景気がつかない」と話した。

 また、ふがいない若手には「必死だろうが、技術が足りない。2000CCのエンジンからは決まった馬力しか生まれないし、(例えば)クラウンやマークⅡがレースに行って勝てるかというと勝てない。(今は)勝てるエンジン、足回り、ブレーキを付けている状態。そんなに急にチューンアップできない」と独特の言い回しで時間がかかると示唆した。

 くしくもこの日、総帥・坂井オーナーが東京都内で行われた「オーナー会議」終了後、自虐的に「タイガース(の自力優勝の可能性)は消滅した…」と発言。波紋が広がったが、鉄人の苦悩もまだ続きそうだ。