かつての剛腕が神宮のマウンドに戻ってきた。ヤクルトの由規投手(26)が9日の中日戦(神宮)で、2011年9月3日の巨人戦(同)以来1771日ぶりに先発で復帰。6回途中10安打6失点に終わった。最速は149㌔だった。

 5年ぶりに神宮のマウンドに立った由規。初回、中日の先頭・大島に対する初球は146キロで判定はボール。その大島に右翼線への二塁打を浴びた。続く堂上に送りバントを決められ一死三塁とされると、平田の犠飛で1点を先制される。

 3、5回に1点ずつ失い、2―3の6回に先頭のナニータから福田、エルナンデスの3連打で無死満塁のピンチを背負い、代打・森野に押し出し四球を与えたところで交代を告げられた。ベンチに戻った由規は唇をかみ、悔しそうな表情を見せた。

 由規は「試合が終わってみて悔しい気持ち。勝利で飾れなかった。最初に点を取られたが、すぐに(野手が)取り返してくれた。でも自分の(3回の)エラーだったり(4回に)バントで送れなかったりして、ミスしてしまったのがこういう展開を生んだ。やっと第一歩を進めたのかなと思う」と話した。