ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(32)が8日の中日戦(神宮)で相手先発のジョーダン・ノルベルト(29)に死球を受けて激高、ヘルメットを投げつける危険行為で退場処分となった。バレンティンは2013年9月24日の巨人戦で、球審の判定を不服として暴言を吐いて以来、2度目の退場処分。

 2―0の3回だった。二死一塁で迎えた第2打席で初球の146キロの内角球が左脇腹付近を直撃。すぐさまマウンドに詰め寄ろうとしたところを中日の杉山翔大捕手(25)が身をていして制し、ぶつけたジョーダンも帽子を脱いで謝罪の意を表したが、スイッチの入ったバレンティンの怒りは収まらず、ジョーダンに向かってヘルメットを投げつけた。

 バレンティンの退場で両軍選手がグラウンド上でにらみ合う事態は沈静化したものの、次打者・西田明央内野手(24)への3球目も頭上を通過したため、球場内が再びザワついた。