迫る最下位…金本阪神「身内の敵」黙らせる踏ん張り時

2016年07月02日 14時00分

重苦しい阪神ベンチ。金本監督もうつむくしかない

 5位の阪神は1日も中日に2―7で完敗。借金はチームで4年ぶりとなる今季ワースト更新の8にまで膨れ上がった。

 

 2夜連続の散発3安打の敗戦劇で首位・広島とは最大12ゲーム差と広がり、最下位のヤクルトには再び0・5差…。泥沼状態から抜けられない金本監督は「昨日はワンバウンド(を振って)。今日は(相手の球速が)145キロを超えたら相変わらず打てない。流れを変えたい? それはいつも思ってること」とふがいないナインにあきれ顔。同じく矢面に立たされている片岡打撃コーチも「ストライクゾーンを打ちにいってるけど、捕まえきれない」と唇をかむしかなかった。

 

 今や結果の出ない高山ら若手以上に主力組の不振がチームの足を引っ張っているが、金本監督の悩みはそれだけで終わりそうにない。チーム内では「これから負けが続くほど、ウチの生え抜きOBらが評論などで金本監督に厳しい目を向けてくる。監督がそこで神経をすり減らさないか心配。まだ1年目だけに温かく見てほしいのだが…」(ある球団関係者)と不安視されている。

 

 実際、これまでもOBの間から「超変革は分かるが、どういうチームを作りたいのかがもう一つ見えない」「若手起用はいいが、すぐ代えるのではなくもっと我慢強く見てほしい」など手厳しい意見もあったのは事実。監督経験のある大物OBからは「育てるのは二軍の仕事。育ってから一軍で使えばいい。若手にチャンスと言うけど、結果が出て勝たないといけない」とトドメを刺すような声も出ている。それだけにチームがこの先苦しめば苦しむほど、この手の声が激化すると危惧しているのだ。

 

 巨人と並ぶ伝統球団の阪神だけにOBは“生え抜き意識”がとにかく強い。指導者経験がなかった金本監督も昨年、球団から監督要請を受けた際に「自分でいいのか」とOBの存在を気にしていたほど。しかし、どんなに厳しい視線を向けられても今の指揮官は屈するような男ではない。身内の「敵」を黙らせるためにも、これから踏ん張りを見せるしかない。