ヤクルトは21日、11位に沈んだ交流戦終了後初の全体練習を行った。神宮外苑の室内練習場に集まった選手を前に、真中満監督(45)は「広島が抜け出しているが、まだまだこれから挽回できる」と訓示し、巻き返しを誓った。

 24日の中日戦(神宮)からリーグ戦は再開するが、チームは借金11で最下位。首位・広島とは11ゲーム差もあるとはいえ、真中監督の表情は意外にも明るい。「(広島は)1位でいることのつらさもあるからね」とチームの浮上を疑わない。

 指揮官が上機嫌なのには、ほかにも理由がある。6月中旬に販売された自身のグッズ「どこでも真中君」(税込み540円)の売り上げが好調なのだ。これは書類などの端に挟んで使用するメモで、人気キャラクターのつば九郎が6種類、つばみも1種類発売しているが、真中監督バージョンだけが完売。ヤクルト関係者が「お試しで出した最初の分が2日で完売したので、すぐにその2倍の発注をかけた」と話すほどの人気ぶり。真中監督は「なんか俺のグッズが売れているらしいじゃん」と自ら切り出すほどで、鼻高々だ。

 ネット上でも球団サイトでの販売告知と同時に「結構似てる」「ほしい」と話題になった。真中監督は「最近、キャラクター扱いだからな」とボヤきつつも、まんざらでもない表情。グッズだけでなく、チームの躍進でも存在感を示したいところだが。