神宮球場で行われた26日のヤクルト―阪神戦であわや乱闘の場面があった。

 5―5で迎えた9回無死一、二塁で、阪神の守護神マテオ投手(32)が、ヤクルトの主砲バレンティン外野手(31)へ投じた初球が左脇腹付近に当たり、死球となった。

 激高したバレンティンがマウンドに歩み寄ると、両軍の選手がベンチから飛び出して一触即発の事態に…。なんとか乱闘は免れ、無死満塁で再開された試合は、一死後に畠山の中前適時打でヤクルトが2夜連続でサヨナラ勝ちを収めた。

 試合後、バレンティンは「ぶつかって痛かったが(相手に)向かって行こうというのはなかった。みんながベンチから出てきてビックリした」ととぼけたが、ファンがヤジを飛ばし合うなど、一時は球場全体が異様な空気に包まれた。