4月26日のヤクルト戦(神宮)で通算2000安打を達成した広島・新井貴浩内野手(39)の名球会ブレザー授与式が17日、広島—ヤクルト戦(マツダ)の試合前に行われた。

 贈呈したのは元広島監督で、名球会理事長の山本浩二氏(69)。第2次政権時に新井を4番打者に育て上げた恩師は、愛弟子の背後に回り濃紺のブレザーに袖を通させると、頭をはたいておどけるひと幕もあった。

 山本氏は報道陣に「みんな(新井が名球会のブレザーを)着ると思ったか? それと一緒の気持ちよ」と話して笑いを誘うと、「でも、頑張って一生懸命やった結果。努力と体力と周りの人に助けられたおかげでしょう。今は自分の成績じゃなくチームが勝つために一生懸命やっている。優勝を目指して引っ張っていってもらいたい」とねぎらった。

 新井は「本当にお世話になった方だし、本当に自分が迷惑をかけた方。そういう浩二さんからブレザーを頂いて感慨深いものがあります。ありがとうございました」と表情を引き締めた。