内海いきなり正念場…大減俸も

2016年05月17日 16時00分

内海は結果を残せるか

 ベテランを待つ運命は――。巨人は17日のDeNA戦(山形)で、不振で開幕二軍スタートの左腕・内海哲也(34)が待ちに待った初陣に臨む。ただ、かつてエースと呼ばれた男の今季初マウンドは、いきなりの正念場。球団は今オフの大補強をにらみ、すでに数億円単位の大幅コストカットを画策している。契約切れの高年俸選手が真っ先に標的となるのは確実で、出遅れた背番号26は早くも厳しい立場に追い込まれている。

 

 高橋由伸監督(41)率いる巨人は16日、山形入り。本拠地でヤクルトに3連勝したとあって、チームの全体練習はリラックスムードで、のどかな風景に囲まれた球場で前日調整に励んだ。

 

 そんな中、ひとりだけ表情が硬かったのが内海だ。前回11日の登板予定は雨天中止の影響を受けて田口がスライド登板した。今季40試合目でようやく巡ってきた初マウンド。「ドキドキ、ワクワクすると思う」と語ると「みんなより出遅れているし、僕だけ緊張すると思うけど、楽しめるぐらい思い切って投げたい」と意気込んだ。

 

 ただ周囲の期待度は、かつてとくらべれば一変している。今回の登板機会も、単純にローテの駒不足によるもの。今季二軍では6試合に登板し、1勝2敗、防御率4・28。実力でつかんだ一軍キップとは言い難い。

 

 開幕前は今季のキーマンに挙げた由伸監督からも、特別な感情は感じられない。内海への期待についても「別にこれといって。実績があるわけだし、自分が考えた通りに投げてくれればいい」とあっさりだった。

 

 球団も内海に厳しい視線を向けている。左腕は一昨年が7勝、昨季はわずか2勝と、2年連続で期待を裏切っている。今季は4年16億円(推定)の大型契約最終年。あるフロントは「今年もくすぶるようなら、再契約そのものを考えないといけない数字。功労者ということは考慮しても、大幅ダウン提示は避けられないだろう」と話す。

 

 苦しいチーム事情も内海の立場をより厳しくしている。現状は首位と健闘しているが、投打に戦力は不十分。球団は三軍創設など先を見据えた手も打っているが「オフは大補強が必要。上層部は5億円以上のカットを考えているようだ」(前出のフロント)。その“資金源”として狙いを定めているのが、高年俸を受け取るベテランたちだ。

 

 今年で3年10億円(推定)の契約が切れる村田修一内野手(35)も、内海と同様の“コストカット候補”だったが、現在は3割近い打率をキープ。シーズン終了まで好調を維持できれば、放出の可能性を除いて、大減俸は考えにくい。その場合、4億円を手にする内海に鋭い視線が向けられるだろう。

 

 開幕から出遅れた内海が存在感をアピールするには、今後相当な働きが必要となるが…。かつてエースと呼ばれた左腕は、周囲の低評価を覆す復活劇を見せられるか。