巨人の野球賭博問題がついに刑事事件に発展した。警視庁は29日、飲食店経営者の斉藤聡容疑者(38)を賭博開帳図利容疑で、元巨人投手の笠原将生容疑者(25)を同ほう助容疑で逮捕した。

 今回、笠原容疑者と同時に逮捕された斉藤容疑者は、一連の野球賭博問題をめぐるNPBの調査で「野球賭博常習者B氏」と認定された人物だ。警視庁組織犯罪対策4課は、両容疑者以外に野球賭博への関与を認めた福田聡志(32)、松本竜也(23)、高木京介(26)の元投手3人にも任意で事情聴取を行い、賭博事件として立件するため捜査を進めていた。

 巨人は同日、元選手だった笠原容疑者の逮捕を受け「斉藤聡、笠原将生の両容疑者が当球団内部で野球賭博の勧誘を行っていた実態が解明されるよう、今後も警視庁の捜査には全面的に協力していく所存です」とのコメントを発表した。